月別アーカイブ: 2018年12月

花束

dav

隣家のことちゃんは小学1年生からピアノを習っている。
ことちゃんのお母さんが少女だった頃に習っていた先生のところへ、お母さんに送迎してもらって通ってきた。
ピアノを習い始めたことちゃんに約束した。
発表会にはお花を持って行くよ、と。
発表会は毎年12月初めの土曜日にある。
初めての年、バラの花を1本持って行った。
たった1本?と思っただろうなぁ。
翌年には2本、翌々年には3本、そして今年は6本持って行った。
白いカスミソウと一緒にまとめてもらったら、ちょっとした花束になった。
ことちゃんは来春には中学生になる。
小学校卒業を機にピアノも卒業するらしい。
10本、20本の花束を持って行く日を楽しみにしていたのだけれど……。

自惚れモミジ?

dav

わが家の1本のモミジ。30数年前に小さな木を買い求めて母と植えた。
今では高く大きく育って枝葉を広げ、築30有余年の朽ちた家を覆い隠してくれている。
ご近所の人が、あなたのお母さんのお葬式の日、紅葉がとてもきれいだった、と言ってくださる。
17年も前のことである。
晩年の母は家の周りを杖をついてトボトボと歩いていた。
木も花も、きれいきれいと誉めてやれば、きれいに丈夫に育つ、と言っていた。
母が亡くなった年齢に近づくにつれて母の口ぐせが思い出され、仕草が似てくる。
朝に夕に、杖をつきつつモミジを眺めに出ては、きれいきれいと賞賛している。
モミジはすっかり自惚れて、赤あかときれいになったのかなア?