月別アーカイブ: 2018年11月

紅葉の里

dav

めっちゃ山がきれいや~。
声は若いカップルの男性から。
山の麓の川の堤から中腹へ、頂へ……。
低くてなだらかな山々の紅葉景色が、小さな里を取り巻いている。
日用の品々を売る店が一軒も無い。
めっちゃきれいな紅葉の日々がある。

ノコノコと

dav

3ヵ月余り、冷暖房完備という日々であった。
11月のわが家は、もう凍てつく日も間近。心身ともに適応できるだろうか?と案じたが、幸い暖かい日が続いた。
日に日に紅葉景色が鮮やかになっていく。
葉が落ち、点々と残る熟柿が青空に映える。
玄関を開けたら柿が落ちていることがある。
柿の木は玄関の傍らには無い。風に飛ばされても玄関には届かないだろう。背の高い椿や桜の木が遮っている。
半分かじったような穴が空いた柿である。玄関まで運んだのは、もしかするとカラスかも知れない。枝でしょっちゅう、ギャーギャー騒いでいる。
車の運転にもなれてきた。
昨夜は峠で4頭の猪と出会った。
車に体当たりをされた、と友人がへこんだ車体を見せに来たことがあった。
ちょっとひるんだが、ライトの中を左手の山から出てきて、道路を渡って、右手の山へと入って行った。
小さいのも居た。家族だろうか?
お隣さんに話したら、わたしが出会ったのも4頭でした。家族かも知れませんね、とのこと。
チョットコイと呼ぶ鳥が居て、柿を届ける鳥?も居て、ノコノコと車の前を家族で横切る猪も居る……、
そんな暮らしが待っていた。

緊張

3ヵ月ぶりに車の運転をした。
買い物も温泉にもお連れしますよ、と隣人が声をかけてくださる。
自分でできるはず、と思いながら、買い物に、温泉にも、連れて行っていただいた。
久しぶりに運転席に座った。ちょっと緊張。
朝6時。
ライトを点けて走り出した。
対向車も後ろに続いて来る車も無いのに、スピードが出せない。
のろのろと走り、峠を越えて駅まで送る。
たった5分の道のりなのに、肩、腕がこわばった。
ともあれ、日常生活で自分でできることがだんだんと増えていく。

これから

dav

少~し、山々の紅葉が始まっていた。
11月4日、自宅に戻った日。
玄関脇の大きな檜の根元にツワブキが満開になっていた。
ツワブキの傍らにはマンリョウの実がだいぶん赤くなってきていた。
小さなヤブコウジも赤い実をつけている。
マンリョウは真冬に野鳥たちが実をついばみ、食べつくし、プイプイと糞を落とすものだから、
家の周りにたくさん育っている。
ナンテンもまだ真っ赤とは言えない実をびっしりとつけている。
1本のモミジの木がまばらに赤く染まっている。
モミジに押しのけられるようになりながら、サザンカがピンクの花をつけている。
わが家の周りの秋景色は、これからこれからきれいになる。

明後日

少し晴れかけたけれど、まだまだ濃い霧がある。
空には、輝かぬ白い太陽がペタンと貼り付いている。
わが家のあたりは、きっと、青空に太陽が輝いているのだろうなぁ。霧の降らない里である。
11月。そろそろ紅葉が始まっているだろう。
紅葉の名所も名木もないけれど、
山も川辺の土手もひとつながりになる、里全体の紅葉景色が
優しくて、おだやかなやすらぎの時間をくれる。
あと2日、わが家に帰る。