月別アーカイブ: 2015年9月

お月さん

20150929_081044

リンリン、リリリーと騒がしいほどの虫の音に包まれながら、木立の上の空を仰ぎ見た。
十五夜のお月さんは、まるまるとして冴えかえっていた。
開けて十六夜。一年中で最大のお月さんが見られる、スーパームーンとか。
残念ながら、うろこ状の雲が空いっぱいに広がっていた。
それでも、お月さんは、輝く雲のすき間から少しだけ顔をのぞかせてくれた。

お揃いなので…

20150909_164034

作文教室のこどもたちの勇姿、晴れ姿を見ようと運動会へ。小学校の石垣にも彼岸花が咲いていた日。
全員お揃いのTシャツ、紺のショートパンツである。
高学年ともなると体の特長が大きいが、我が作文教室に通って来ているこどもたちはちっちゃくて可愛い。
懸命に、走る、ダンスをする、綱引きをするこどもたちの中からそれぞれの児を見つけられない。
スラリと長身の3年生のはなりちゃんは見つけた。
ちっちゃな児たちそれぞれは、競技を終えて退場してくるときに発見!したりであった。

ずうっと昔の情景―。
その頃は今よりももっと児童数が多かった。
上下ともに白い体操服であった。
母親は、さすがに娘を集団の中からすぐに見つけたようだが、父親が言うには、
「みんな同じ服なので見分けにくいが、一番太い女の子を探したら、それが娘だ」。
その当時と今と、体形だけは変わらない。

茅葺き

20150909_164009

ご近所の茅葺き屋根が修繕中である。このあたりでただ一軒の茅葺きの家。
茅葺き屋根の葺き替え作業を久しぶりに見た。
部分的な補修のようで、新しい茅の黄褐色のところと、長年月風雨に耐えた黒っぽいところとがパッチワークのようになっている。
生まれ育った家も茅葺きであった。
前の家も隣の家も、集落のほとんどの家が茅葺きだった。もう半世紀以上も昔のこと―。
葺き替え作業を思い出す。
あの頃、屋根全体を葺き替えるのではなくて、今回は南側を、次回には東側をと順番に葺いていた。
葺き替えるための茅は、各家で刈り取って乾かして保管してあった。
屋根全体を葺き替えるための大量の茅の準備ができなかったから、今回は南側だけという葺き替えだったのだろうか?
当時、わが家には囲炉裏があった。土間では、竈の下もゴエモン風呂も柴をくべ薪を燃やしていたから、屋根の茅も藁も存分に煙や煤を吸い込み、まとわりつかせている。
屋根葺き職人さんも手伝う人も全身真っ黒になった。
一日の作業が終わる頃、ゴエモン風呂がたてられる。
真っ黒の煤を落とすのは、まず職人さんである。
煤を洗い落とし、持参の衣類に着替え、さっぱりと身仕舞いをして、職人さんは自転車で帰って行った。
翌日も、その翌日も、屋根葺き作業が続く。
そんな日々が何となくうれしかった。
茅葺き屋根の厚さは30、いや50㎝?
部厚い屋根の下、夏はひんやりと涼しかった。
冬は囲炉裏端で煙に目をしかめながら、父に昔話をせがんだ。
何度も同じ話が出てきたけれど、十分におもしろかった。

猪走り?!

家の周りに猪が荒らした跡を見るのは、たびたびのことである。
椿や山椒のまだ幼い木は、目印に石で囲っておく。それも、両手で抱えあげて置き並べた石がある夜、乱雑に動かされ、せっかく作ったサークルが壊される。
あちらこちらに穴ができる。掘りながら走ったか?ボコリボコリと盛り上がった土が続いている。
一頭でか?親子で来たのだろうか?その情景を見たいと思うが、朝になってから狼藉の跡を見るばかりである。
深夜に気配は感じる。鼻息らしき音を聞く。でも、そのとき戸は開けられない。飛び込んで来たらどうする?
今朝なんて、もしかしたら、あの鼻先でズリズリと触ったのではないか?と思えるぐらい、玄関扉の真下の土がえぐられていた。
追跡してみれば、家の壁に沿って掘られた跡が続いている。シャガの緑の茎があちらへ向きこちらへ倒れている。
犬走りなんてものは作ってないが、ちょうどその辺りを猪が走った痕跡がある。

午後に隣家のことちゃんとたかあきくんが回覧板を届けに来てくれた。
来るなり、「猪を見た!」と言う。手で、これぐらいのと大きさを作る。どうやら、まだこどものようだ。
昨夜の狼藉の犯人だろうか?それにしても、猪が昼間にもウロウロしているとは…。