山桃

赤いのや赤黒いのや黄色い実が地面に散乱している。今年は特におびただしい。
公園というか、国道の脇に2、3台分の駐車スペースがあって、そこに山桃の木が植えられている。
地面いっぱいに落ちた実は、踏んづければズルリと滑る。
熟れて枝を離れた実も有れば、鳥たちがついばみながら枝を揺らすので落ちてしまった実も有るようだ。
鳩ほどか?もう少し小さな鳥たちが、山桃の木のこんもりと繁る葉陰にしきりに出たり入ったりしている。
わが家の裏の林には山桃の木は見当たらない。
向かいの地にこんもりと繁る木が山桃だと気づいたのは、一昨年あたりのこと。
実が色づいて落ちる頃になっても、気に留める人は無さそうだった。
山桃のジャムを作りたいな~。でも、公園の木だしな~。
一昨年も昨年も、色づき、落ちるのをただ眺めるだけだった。
今年は、繁みに出入りする鳥たちの声が一段と騒がしく、落ちた実もびっしりと敷き詰めたようだ。
鳥たちの食べる何十分の一か…、少しだけいただこう、と意を決して実を摘ませていただいた。
縄張りを侵すな、とでも言うように、騒がしく慌ただしく、鳥たちが繁みを出入りしては鳴き声をあげる。
少しだけ、少しだけとつぶやきながら山桃の実を摘んだ。
小さなビンに、赤くてとろりとしたジャムができた。
種をとりはずしにくかったので、種があるまま煮込んだ。
ジャムを口に含んで、種をペッと吐き出している。
できました―、と人さまに差し上げにくいジャムである。

山桃」への1件のフィードバック

  1. ぷぷ

    私はやまももと言う名詞は知っていましたか、実際に沢山の実を見て食するのは今回初めてなんですよ。
    4、5年前に2本の苗木を購入し、今年初めて実をつけたんです。
    それも2本のうち1本は雪で駄目になり、残された木は倒れかけて、無惨な姿に。
    そんな中で1本でも実をつけたと言う、感動ものなんです。
    ジャム作り、私も初めて、毎朝のヨーグルトにトッピングして、美味しく食べています。
    公園にやまももがあったら、多分飛び上がって喜ぶ自分がいると思います。
    宝物と思ってありがたく頂戴すると思いますよ。

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