ツバメ

ツチクテムシクテクチシーブイとツバメは鳴いているのだそうだ。
囲炉裏端で父親が語ってくれた昔話のひとつ―。
もとはツバメとスズメは兄弟だった。連れだって田畑の空を飛び遊んでいた。
母親が重い病いにかかり、臨終の床へ兄弟を呼び寄せたとき、スズメはすぐにやって来た。
ツバメは、黒と白の鮮やかな衣裳に身繕いをしてから遅れてやって来た。
母親は、着のみ着のままで駆けつけたスズメには、いつでも何でも腹いっぱいに食べられるようにと言い残し、ツバメには、泥土の中からエサを探して食べるように命じた。
だからツバメは、洒落た衣裳を身にまとっているけれど、「土食うて虫食うて口渋い」と嘆いているのだという。
ケキョケキョホーホケキョとウグイスが高らかに歌っている。
チョットコイと呼ぶ鳥や、ツチクテムシクテクチシーブイと鳴く鳥もいて、若葉きらめく5月の山里はにぎやかである。

ツバメ」への2件のフィードバック

  1. Zinitiro Shirai

    なるほどねぇ、昔の方は鳴き声や姿をよく観察していたんだなぁ。と思う。
    最近はこんな投稿は珍しい。和子さんの投稿はいつも、ほのぼのとして
    あったかくなるね。

    返信
  2. ぷぷ

    ツチクテムシクテクチシーブイと書かれただけでは、意味が理解出来なかったけど、説明と漢字でわかりました。
    つぱめを見たら耳をかたむけます。
    山々はみどりが深くなってモコモコになってきています。

    返信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>