どんぐり2つ

ふ、ふ、ふの女の子は翌週来なかった。
のどがいたくてヨーグルトしかたべられない。かわいそうだと1年生のおねえちゃんは書いた。
作文教室のその日のおやつにお芋のようかんを作っていた。さつま芋を練って固めて、ラップでくるんだだけの一口サイズのようかんは、さいわい、こどもたちに好評だった。
やわらかいので食べられるかな?とお迎えに来られたおかあさんにことづけた。
今週、満面の笑顔で女の子がやって来た。
どんぐりを2つくれた。
そして、先日のようかんの小さな容器に、まんまる顔の、たぶん、わたしの似顔絵を貼り付けたのを手渡してくれた。
ありがとう。ゆずより と書いてあるのは、きっとおねえちゃんの字。
お芋のようかんをちょっぴり食べました、とおかあさん。
よかった、よかった。
ゆずちゃんという名前もわかった。
今日は、あのかわいい、ふ、ふ、ふ、を聞かなかったような…。その代わり、ありがとう、をしっかり聞いたよ。

どんぐり2つ」への2件のフィードバック

  1. ぷぷ

    小さいお子とのお付き合い、若返りますね!
    お芋ようかんとどんぐりのやりとり、目に浮かびます。

    返信
  2. Zinitiro Shirai

    目に浮かぶ光景、子供さんに囲まれた幸せが伝わって来る。私も良いことがあった。
    耳鼻科で前に座った赤ちゃんが振り向いてくれてジッと見つめるからニコッと笑ったら
    恥ずかしそうに母親の背に隠れた。
    こちらを見たくなるのか何度もこちらの様子を伺う。また笑ったら、笑い返してくれた。
    天使と言うが黒い澄み切った子供の目は全てが癒される。母親まで気づいて笑った
    ので年齢を聞くと1歳半だった。小さな子が大人の中で無関心と関心ありがわかるか
    のように時々自分を見つけてジッと見つめてくれるとまるで自分が選ばれた様な気分
    になりその日は一日楽しい。

    返信

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