フェスティバル

各地に大雪。
7時半、この冬、初めての雪かきをした。
わが家から広い道路へとつながる山道の雪をかく。頭に身体に雪を積もらせながら、厚さ20㎝の雪をスコップで押しのける。
道はわずか数メートルなのに、疲れた。
雪をよいことに一日中、一歩も外へ出ぬ日にしたいが、約束があった。わが家での作文教室に通ってくるこどもたちの発表会がある。「 今田小フェスティバル 」という。
台本も見せてくれた。ぜひとも晴れ舞台を見に行かねばならぬ。そのためにも雪をかいた。
8時半、しんしんと降る雪の中、ゴム長靴を履き傘をさして出た。幸いわたしの家から小学校まではお隣さんの近さである。
とろとろ運転の車が小学校をめざして進んでいる。おとうさん、おかあさんたちであろう。
小学校は創立140年。
わたしも父も母も、この町(村)で生まれた人のほとんどが通った小学校である。
わたしが通ったのは、もう半世紀以上も前のこと。およそ4㎞の通学路であった。生まれ育った集落は、この先行き止まりという谷にあった。
戸数30の集落のこどもたちは、毎朝、公民館の前に集まってから並んで登校していた。
雪の朝は父、母たちが広い国道まで雪をかきのけて一筋の道を作ってくれた。
いま、わたしの育った集落のこどもたちはスクールバスで通学している。小学生は2人だと聞いている。小学校全体では156人、各学年1クラスと資料にある。
あの頃、教室には40人以上ものこどもたちがざわざわひしめいていて、学年によっては3クラスあった。学芸会が別棟の講堂で行われた。
雪の日の今田小フェスティバル、会場は教室と同じ棟の中の多目的ホール。
1年生のことちゃん、いろはちゃん。しっかりとせりふが言えた。頭に着けたお月さまの冠がキラキラと照明に輝いていた。赤い着物もかわいかった。
3年生のたかあきくん、じょうなくん。大きな声でせりふを言い、すぐに笛を持って演奏し…、劇あり、歌あり、楽器あり、一人何役もの大活躍だった。
わが家に小さなこどもはいないが、このところ、保育園で、小学校で、グランドを駆ける姿、舞台での熱演を楽しませてもらっている。

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